Pfize ファイザー

Pfizer （ ファイザー ）

Pfizer社（ファイザー社）は、世界の医薬品売上トップクラスのアメリカ合衆国のニューヨーク州に本社がある新薬の製薬会社です。日本にも東京都渋谷区代々木にPfizer社（ファイザー社）の日本法人であるファーザー株式会社があります。

Pfizer社（ファイザー社）の沿革としては、1849年にニューヨークでチャールズ・ファイザー達により創業され、南北戦争時の北軍の医薬品を製造し、抗生物質テラマイシンの開発により名前を広げました。その後、1980年、1990年代に抗炎症剤フェルデン、高コレステロール血症の治療薬アトルバスタチン（現 リピトール）、抗うつ薬のゾロフト、勃起不全薬のバイアグラ（主成分：クエン酸シルデナフィル）、抗炎症剤セレブレックスなどの商品を抱える巨大製薬会社に成長しました。

その後、2000年に医薬品のパーク・デービス、カプセル剤のカプスゲル、カミソリのシック、うがい薬のリステリン、お菓子ブランドのアダムス（現在 モンデリーズキャンディ・ガム）、観賞魚用品のテトラなどを保有するアメリカ合衆国のワーナー・ランパード社を買収し、2003年にはアメリカ合衆国のファルマシア社を買収するなど、有名新薬の会社ごと買収することにより世界最大の製薬会社にまで成長しました。

2009年には避妊薬ピルのロエッテ、オブラル-L、ニキビ薬のミノマイシン、抗うつ剤のエフェクサーXRを保有するアメリカ合衆国のWyeth社（ワイス社）を買収しましたが、その後の買収しようとした2014年の英国のアストラゼネカ社や、2016年のシワ取りのボトックス、まつ毛美容液のルミガンなどを保有するアイルランドのAllergan社（アラガン社）の買収は断念しています。

Pfizer社（ファイザー社）の子会社である日本法人のファイザー株式会社の沿革としては、1950年代に田辺製薬（現在 田辺三菱製薬）との合併によりファイザー田辺を設立し進出し、その後台糖（現在 三井製糖）に田辺製薬の持ち株分を譲渡することにより、台糖ファイザーを経て、1983年に米国法人のPfizer社（ファイザー社）の完全子会社となりました。

その後の米国法人のPfizer社（ファイザー社）の2000年のアメリカ合衆国のワーナー・ランパード社、2003年のアメリカ合衆国のファルマシア社、2009年のアメリカ合衆国のWyeth社（ワイス社）の買収に併せて、日本法人も各社の日本法人と事業統合をしました。なお買収後、お菓子ブランドのアダムス（有名菓子 リカルデント、ホールズ、メントスなど）は、キャドバリージャパン（現在 モンデリーズ・ジャパン）に売却し、一般用医薬品ブランドの鎮咳去痰薬・鼻炎用薬のアネトン、うがい薬のリステリン、禁煙補助薬のニコレット、ブラックス、目薬のバイシンなどはジョンソン・エンド・ジョンソンに譲渡し、安全剃刀の世界的なブランドのシックは、エナジャイザーグループに売却し、観賞魚用品メーカーのテトラ事業部はMBO（独立）している。

Pfizer社（ファイザー社）は、新薬開発に毎年年間約9,000億近くの費用をかけているが、Pfizer社（ファイザー社）の売上トップのリピトールやバイアグラの特許切れに伴う後発医薬品（ジェネリック）の台頭や、バイアグラ以降の大型新薬の未開発により、世界規模のリストラや経営体制の見直しを余儀なくされていますが、揺るぐことなく世界の医薬品売上トップクラスの新薬の製薬会社です。